甘えん坊なところもかわいい！マルチーズとトイプードルの性格を受け継いだマルプーを飼うときのポイントをご紹介 2024/01/23 更新
近年人気が高まっているミックス犬。愛くるしい顔つき、個性豊かな姿かたちなど見た目のかわいらしさ以外にも、遺伝的な病気になりにくい、比較的寿命が長いなどの点に魅力を感じる人が多いようです。中でも人気の犬種であるマルチーズとトイプードルから生まれた「マルプー」は、穏やかな性格も相まって初心者でも飼いやすいと大人気！ 今回は、マルプーを飼うときのポイントやしつけ方などをご紹介。運動や散歩、お手入れなどで気をつけたい点や、用意しておくと便利なアイテムについても解説します！
1.ミックス犬はどのように誕生し、どんな特徴があるのでしょうか？
顔も性格も個体差が大きく、オンリーワンなところが人気のミックス犬とはどんな犬種なのでしょうか。異なる犬種同士を掛け合わせて誕生したのがミックス犬で、ハーフ犬、ハイブリッドドッグなどとも呼ばれます。純血種同士であること、意図的に交配されている点が雑種とは大きく異なります。
＊一般社団法人ジャパンケネルクラブでは「雑種」に分類されます。
ミックス犬は、1990年代に犬アレルギー対策の盲導犬として登場した「ラブラドゥードル」が初めとされています。その後、ペットとして飼いたいという人が増え、今ではさまざまな犬種の組み合わせによる多くのミックス犬が誕生しています。
マルプーやポメチワ、チワプーなど両親の名前を組み合わせて名付けられることが多く、父犬、母犬、どちらの特徴を受け継ぐかで見た目や性格も大きく変わります。このそれぞれ異なるところが、世界にひとつだけ、唯一無二の魅力につながっています。
また、ミックス犬は比較的病気に強いといわれています。純血種特有の遺伝病リスクが少ないからです。ただし健康な犬同士を掛け合わせていることが大前提ですので、信頼できるブリーダーによるものかどうかをよく確認しましょう。
2.親犬のいいところを受け継いだマルプー、人気のワケは？
マルプーはその名の通り、マルチーズとトイプードルをかけあわせたミックス犬です。くりくりした目とたれた耳がかわいいと人気です。といっても、マルチーズ、トイプードルのどちらに似るかで見た目は大きく変わります。
- 《サイズ》
- 体高:牡/21～28cm 牝/20～24cm、体重：牡/3～4kg 牝/2～3kg
個体差が大きく、トイプードルに似ると首や足が長くなる傾向があり、マルチーズに似ると首や足は短くコロンとした体型になります。 - 《見た目》
- 親犬の特徴を受け継いでおり、つぶらでくりくりした黒くて丸い目をもち、耳はたれ耳でマズル（鼻の長さ）は短いのが特徴です。
- 《被毛の特徴》
- トイプードルのようなくるくるとした巻き毛、マルチーズのような直毛、両者を合わせたような緩いウェーブがかかったような毛質などがありますが、いずれもシングルコートで抜け毛は少ない方です。
- 《性格》
- 賢く愛嬌のあるプードルと、知的で人懐っこいマルチーズの性格を併せ持っているため、元気でやんちゃ、甘えん坊な性格の子が多いです。
3.初心者でも飼いやすいマルプー、ここだけは気をつけたい
温厚な性格で飼い主の愛情をしっかりと受け止めてくれるマルプー。大きな飼育スペースや、長時間の散歩を必要としないケースが多く、初心者でも飼いやすい犬種といえます。小型犬のため、高めの声で吠える傾向がありますが、きちんとしつければ吠えグセになることはないでしょう。
かわいい見た目からついつい甘やかしてしまうことも多いかと思いますが、生活のルールやいけないことは厳しくしつける必要があります。生活環境に適応し、飼い主とのパートナー関係を築くためにも、早めにしつけていきましょう。
次から、マルプーを飼う上で気をつけたいことについてご紹介します。
室内環境
骨格の華奢な小型犬は、滑ると関節に大きな負担がかかります。骨折などの大きなケガにつながらないよう、ラグを引く、床材を滑りにくいものにするなど工夫しましょう。
親同士が室内犬ですので、暑さや寒さに対する耐性は強くありません。エアコンで温度管理をする他、あったか・クールグッズなどを活用するのもひとつの手です。
運動や散歩で注意したいこと
関節に負荷がかかりすぎないように、運動の強度は愛犬の様子を見ながら調節しましょう。散歩も1日1～2回、30分程度で十分とされています。散歩のときの歩き方がいつもと違う、違和感があると感じた場合は、かかりつけ医に相談してください。
食事の回数、与え方
幼犬のうちは胃も小さいので、1回の食事の量を減らし回数を多くしてあげましょう。生後3か月くらいまでは離乳食の時期と考え、ふやかしたフードや水分の多いものを与えます。それ以降はドライフードに切り替え、回数も徐々に減らしていきます。成長に従って食べる量も増え、1日1～2回に落ち着きます。
肥満は関節に負担を与えてしまうので、適切な量を食べさせるようにしましょう。
お手入れの仕方（カットや耳掃除、爪切り）
マルプーはシングルコートなので抜け毛は少ないのですが、目の周りの毛が伸びすぎて目に入ると傷がついたり、目ヤニなどで皮膚炎を起こしたりすることもあるので、定期的なお手入れが必要です。シャンプーは毎月1回、トリミングは月に1～2回は行いたいですね。もつれやすく毛玉ができやすいので、ブラッシングはこまめに行いましょう。
爪が伸びていると肉球が地面に接しづらくなり、スムーズな歩行がしにくくなって滑ったり転んだりする危険性がありますので、月に1回程度は爪を切ってあげましょう。
4.マルプーを飼うときに用意しておきたいもの
子犬のときから飼うにしても、成犬になったときのサイズを想定して飼育用品は準備しておきましょう。ここでは室内飼いのときにあると便利なものと選び方を解説します。
ケージ、サークル、ベッドなど
愛犬が家の中で過ごす場所です。あまり広すぎてもトイレの場所まで間に合わなくなってしまうので、新聞紙を広げたくらいのサイズで。屋根付きなら柵をよじ登って飛び越えてしまうことがないので安心です。また快適な睡眠のためには、愛犬に合ったサイズ感や季節に合わせたベッドの準備も必要です。旅行やお出かけに連れていきたい場合はペット用キャリーも用意しましょう。
寝床としてペット用ベッドを用意する場合の選び方はこちらをチェック
トイレトレー、ペットシーツ
トイレとケージをわけることで、排泄していい場所、いけない場所を明確にします。愛犬より一回り大きいくらいのサイズを選びます。成犬になったときを想定して大きめのものを選びましょう。
ドリンクノズル、フードボウル
いつでも水が飲めるように、サークルにドリンクノズルを付けてあげましょう。お皿でも飲めますが、こぼしてまわりをビチャビチャにしたり、ホコリがはいったりするのでノズルが便利です。
食器は浅めのものを用意しましょう。深いと顔を突っ込んで顔のまわりを汚しがちです。
おもちゃ
おもちゃで遊ぶことはストレス解消や遊び方を覚えることにつながります。一緒に遊べるおもちゃや留守番のときにおやつが入れられるものなど、何種類か用意すると飽きずに遊ぶことができます。
小さいうちから、遊んではダメなもの噛んではいけないものの区別ができるように、適切なおもちゃを与えましょう。
その他
ブラシや爪切り、ペット用シャンプーなどのケア用品やペット用の除菌消臭スプレーなどの衛生用品、首輪、リードなども用意しておきましょう。
5.お散歩でもおうちでも！おすすめのあったかウェア＆グッズ
寒さに弱いマルプーの防寒対策には、Caluluのあったかアイテムがおすすめです。
ボアや中綿、ダウン入りなどのベストやパーカーは首元まであったか。裏起毛でふんわり柔らかなブランケットはお出かけのときだけでなく家の中でも大活躍、暖房費を抑えて節電にもつながります。
からだを包み込むお布団やあったかベッド、愛犬と一緒に楽しめるウェアやUSB発熱シート入りのホットブランケットなど、寒がりさんに嬉しいアイテムをご用意しています。
ぽかぽかウェアやベッドなど、もっと詳しく知りたい方はこちらをチェック
6.サイズ選びに悩んだら！？
マルプーは個体差が大きいのでどのサイズを選べばいいのか迷うこともありますね。
そんなときに便利なのが「愛犬ファッションスナップ」です。
犬種＝ミックス犬とワンちゃんの体重を入力して、おすすめのアイテムが検索できます。みんなの投稿写真から気になるお洋服の着こなしを見ることもできますよ。
背丈や首まわり、体重からサイズを探したい場合はこちらをチェック
※ワンちゃんのボディサイズを測定の上、サイズ表に合うサイズをお選びください。
甘えん坊なところもかわいいマルプー。人とのコミュニケーションが大好きなので、良いこと・悪いことはしっかりと教えながらも、愛情込めて育ててあげてくださいね。
しおせ犬猫病院 塩瀬 将之 院長
2000年に日本獣医畜産大学（現：日本獣医生命科学大学）を卒業後20年以上に渡り獣医として活躍中。
2009年5月に神奈川県横浜市に『しおせ犬猫病院』を開院後は、自身も動物を飼っていることから、動物たちを愛する飼い主として、飼い主さんの立場に立ち動物に寄り添った診療をされています。
