愛犬との旅行を楽しもう!おでかけのポイント、旅行先で活躍するお散歩グッズも 2024/10/8 更新
旅行やアウトドアなど、ワンちゃんとのおでかけはとても楽しみなもの。でも、どんな点に注意すればいいのかわからないという人も多いのではないでしょうか。今回は、おでかけに慣れていない方向けに、旅行で気をつけること、あると便利なおすすめグッズなどをご紹介。また、愛犬をお留守番させる場合のポイントも解説します!
1.愛犬との旅行デビューはいつから?済ませておきたいことは?
愛犬との旅行は、いつもの生活とは違った特別な思い出が作れる時間です。でも普段と違う分、気をつけなくてはならないこともたくさんあります。
ワクチン接種が完了していること
犬種によって異なりますが、子犬のワクチンプログラムが完了するのはだいたい生後4〜5ヶ月以降になります。ワクチン接種が終わっていない子犬は抵抗力が弱く、感染症にかかりやすくなります。
旅行先の施設で「接種証明」を求められることもありますので、事前に準備しておきましょう。また、接種直後は免疫力が弱っており、体に負担がかかりますから、時間をおいて体調を確認しながら旅行の計画を進めましょう。当日体調が悪ければ日程の変更をすることも、ワンちゃんとの旅では重要なことです。
トイレや「待て」など基本的なしつけが済んでいること
トイレのしつけができていないままの旅行では、飼い主も愛犬もストレスが溜まります。場所が違ってもペットシーツでできるようにしつけておく必要があります。また、慣れない環境では、いつも以上に吠えたり、怯えたり攻撃的になったりします。日頃から新しい環境や知らない人にも順応できるよう社会化トレーニングをしておきましょう。
クレートやキャリーに慣れさせておく
移動の際にはクレートやキャリーに入れる場合もありますが、いきなり入れようとすると怖がることも多いので、あらかじめ慣れさせて安全な場所であると認識させるようにしましょう。短い時間や距離から、徐々に延ばしていくとよいでしょう。
愛犬が過ごしやすい時期を選ぶ
子犬のうちは体温調節がうまくできないので、暑さや寒さに対応できず体調を崩してしまうことがあります。夏の旅行は熱中症対策を、冬の旅行は寒さ対策をしっかり行うことが大切です。クレートやキャリーの中は空気がこもって温度も高くなりがちですので、クールマットなどの冷却グッズを使い、こまめに水分補給をしてあげることも重要です。旅行に慣れていないうちは、愛犬が過ごしやすい時期を選ぶようにしてください。
※愛犬の犬種やサイズにより、公共交通機関や宿泊先の利用制限があることもありますので、事前に調べておくことをおすすめします。
2.ドライブやお泊まりでありがちな困った!こうして解消しよう
犬も乗り物酔いをすることがあります。お腹に食べ物が残った状態だと酔いやすくなりますので、乗る直前には食べ物を与えないようにし、食後は3時間ぐらい間隔をあけるようにしましょう。動物病院と相談して、酔い止めの薬を処方してもらうと安心です。
ドライブ中の小さな揺れも犬にとっては大変な負担になります。急ブレーキや急ハンドルは避け、ドライブボックスやシートベルトを活用して、安全に目的地まで行けるようにしてください。
公共交通機関を利用する場合、クレートに入れるのがルールですが、料金や持ち込めるサイズは会社によって異なるので、確認をしてください。ケースから顔や体の一部を出す、シートに置くなどは周囲の迷惑になりますので、絶対にやってはいけません。足元に置くか手で持つようにしましょう。
いずれの場合でも、こまめに休憩を取ったり、外に出て体を動かしたりして、ワンちゃんをリラックスさせてあげましょう。水分補給や換気も心がけて、乗り物に乗る=楽しいところに連れて行ってもらえると、ワンちゃんが感じるように工夫しましょう。
宿泊を伴う場合は、さらに注意したいことがあります。宿泊先のルールを守ることは当然ですが、普段使っている生活用品や、食べ慣れたフードを持っていくなど落ち着いて過ごせる工夫をしましょう。万が一、旅行先で愛犬の体調が悪くなった場合に備えて、近隣の動物病院を調べておくと安心です。いつもと違う不安な点があれば旅行を切り上げて帰ってくることも大切です。
3.旅行先でも愛犬とのお散歩を楽しもう!注意する点は?
普段と生活リズムが変わる旅行中は、慣れない場所での不安や食事のタイミングなどでワンちゃんがストレスを感じることも多いものです。あまり動くことのできないクレートの中で過ごすことで運動不足になることも。旅先でもお散歩をして、愛犬の運動量を確保しつつ、五感を刺激する体験をさせてあげましょう。水やおやつ、リードなどの基本グッズに加えて、暑さ・寒さ対策グッズも忘れずに準備しましょう。
また、知らない場所を歩かせるため、交通量や道の状態、危険がないかを確認し、疲れすぎたり、興奮しすぎたりしないように配慮してください。普段の散歩でもルートを変えたり、距離を長くしたり、変化に慣れさせておくとよいでしょう。
次から、愛犬と出かけるときの持ち物、あると便利なCaluluのおすすめグッズをご紹介します。
4.旅行に必須の持ち物と、あると便利なCaluluのおすすめグッズ
旅先で困らないように、持ち物はしっかりチェックして用意しましょう。愛用のものや食べ慣れたフードなどは、ストレスや興奮を感じた時に落ち着かせるのにも役立ちます。
- 必須アイテム
- ・水(給水ボトル)
・うんち処理袋
・首輪
・ハーネス、リード
・ペットシーツやトイレットペーパー
・ウエットティッシュ
・キャリーケースやクレート(移動時)
・暑さ、寒さ対策グッズ
・おやつ
・ウエア、マナーベルト - 宿泊の時
-
・フード
・常備薬
・ボウル(フード・飲水用)
・タオル、マットなど愛用のもの
・おもちゃ
・ワクチン接種証明書など必要書類 - あると便利
- ・タオル
・酔い止め薬
・ビニール袋
・消臭スプレー
・虫よけスプレー
・迷子札
・レインコート
・靴
リードは必ず付ける必要があります。トイレ用グッズも忘れずに。公園や河川敷などに行く場合は、虫よけスプレーがあると安心です。ウエアは抜け毛の飛散防止になるので、カフェや宿泊先へのマナーとしても持っていきましょう。山道などを歩く場合は、小枝などによるけがを防ぐため靴を履かせるとよいでしょう。
便利な工夫や機能を持った服で暑さ・寒さ対策を!
暑い季節にはクール加工や虫よけ加工をした機能性ウエアや、保冷剤を入れられるスカーフなどで、体温調節の苦手なワンちゃんを熱中症から守りましょう。
肌寒い朝晩や秋冬のおでかけには、マウンテンパーカーや裏起毛のジャケットがおすすめです。
変わりやすい天候や雨の季節でもレインコートがあれば安心
暑さっと着せられるレインコートで、急な雨に備えましょう。ポーチ付きなら持ち運びも便利です。
おやつや給水タイムもさっと取り出してスムーズに
外出先で、愛犬がおやつを食べたり水を飲んだりする際には、持ち運びできるフードボウルやフードコンテナ、ボトルがあると便利です。
万一の時の安心を装着! 迷子札
札につけたQRコードでペットの居場所を地図つきメールで飼い主に知らせることができ、迷子になってしまった時でも早期発見につながります。
5.愛犬をお留守番させる時に必要なことは?
愛犬がお留守番できるのは1泊2日程度。それ以上の期間は、ペットホテルや動物病院を利用しましょう。
日帰りで数時間という場合でも、安心できる環境を作ることは大切なことです。留守番中に事故やけがのないように、ケージやサークルで安全を確保しましょう。また、水と食事はたっぷりと用意しましょう。倒れにくい容器に入れたり、複数用意したりするとよいでしょう。冷暖房で適温を保つ、遊び慣れたおもちゃを与えるなど、ストレスを感じさせない工夫をすることもポイントです。
家で留守番させる場合も、ペットホテルや病院に預ける場合も、短時間のお試しをして慣らしてからにしましょう。
おやつを探しながら飽きずに遊べるおもちゃ
折り目に隠されたおやつを探しているうちに、さみしさも忘れてしまいます。他にも、匂いや音のするもの、動くものなどさまざまなおもちゃがあります。愛犬が楽しめるものを見つけてくださいね。
ワンちゃんとのおでかけは、飼い主にとっても愛犬にとっても、日常とは違ったワクワクするひと時が楽しめる貴重な時間です。事前にできる準備や、旅行中の注意点などをもう一度確認して、素敵な思い出を作ってくださいね。
しおせ犬猫病院 塩瀬 将之 院長
2000年に日本獣医畜産大学(現:日本獣医生命科学大学)を卒業後20年以上に渡り獣医として活躍中。
2009年5月に神奈川県横浜市に『しおせ犬猫病院』を開院後は、自身も動物を飼っていることから、動物たちを愛する飼い主として、飼い主さんの立場に立ち動物に寄り添った診療をされています。