整った顔立ちながら遊ぶの大好き！ボーダー・コリーの性格と飼い方、あると便利なアイテムをご紹介 2025/02/05 更新

外で走り回るボーダーコリー

均整のとれた体つきと優れた運動能力が人気のボーダー・コリー。凛々しい顔立ちから一見気難しそうに思われますが、思慮深く飼い主に忠実な性格でしつけも楽なことから、飼いやすい犬種といえます。とはいえ、ルーツは牧羊犬ですから家にじっとさせておくのは禁物。運動意欲を満たしてあげられる遊びが大切です。
今回は、ボーダー・コリーを飼うときのポイントやしつけ方などをご紹介。初心者さん向けに、気をつけたい病気、遊びやお手入れ用にあると便利なアイテム、おすすめのウェアやグッズについても解説します！

ボーダー・コリーってどんな犬？

隣同士で座る2匹のボーダーコリー

ボーダー・コリーは、イギリス原産の牧羊犬。8世紀後半から11世紀にかけて勢力を誇ったバイキングがスコットランドにもちこんだのがルーツです。見た目の美しさよりも作業能力が重視され、コリーなどとの交配を経て現在の姿になりました。
ボーダーは「国境」という意味で、イングランドとスコットランドの国境あたりで誕生したことからボーダー・コリーと呼ばれるようになったといわれます。

サイズ

体高:53cm前後、体重：14～22kg　やや大きめの中型犬に分類されます。

見た目

体高よりも体長のほうがやや長く、均整のとれたスマートな体型をしています。耳の形は立ち耳もしくは半立ち耳で、目やしっぽは垂れぎみです。

被毛の特徴

毛質はスムース（短くまっすぐな毛）とラフ（長く粗い毛）の2種が存在します。毛色はバラエティに富んでいますが、代表的なものは、ブラック＆ホワイト、レッド＆ホワイト、ブルーマール、トライカラーなどです。
ブラック＆ホワイトはボーダー・コリーを代表する色で、その名の通り黒と白のツートンカラーで額から目の間、口元を通る白い線から左右対称に黒い模様が入ると美しいとされます。ブルーマールは大理石のような模様が入ったもの、トライカラーは３色の毛色を持つもののことをいいます。
毛色によって雰囲気は変わりますが、性格が大きく異なるということはありません。

性格

もともとが牧羊犬だったこともあり、活発で作業意欲の強い犬です。性格は思慮深く家族に対して深い愛情を示します。しかしその一方で、知らない人や犬にはあまり関心をもたない子もいます。攻撃性はさほど強くありませんが、動くものを追いかけるという習性があり、運動不足などによりストレスをためてしまうと、動く自転車や子どもを追いかけていくこともありますので、小さいうちから良いこと悪いことをしっかり教えるようにしましょう。

忠実で賢いといわれるボーダー・コリー、飼い方・しつけのポイントは？

フリスビーであそぶボーダーコリー

高い知能と洞察力のあるボーダー・コリー、のみこみも早いのでしつけに関して苦労することは少ないでしょう。しかし、賢いがゆえに整合性のない態度やしつけを行うと混乱してしまうので注意が必要です。
運動欲求が強くスタミナのあるアウトドア派の犬種なので、屋外での遊びや運動が欠かせません。朝晩30分程度の散歩をしたり、ドッグランなどで思いっきり走らせたりするほか、作業意欲を満たせる知的な遊びを取り入れるとよいでしょう。ボールを取ってこさせる、ディスクをキャッチさせる、障害物を時間内に走破させるなどの遊びを通して良好な関係を築いていきましょう。

ボーダー・コリーは賢い犬種として知られていますが、家族には甘えん坊でおっちょこちょいな一面ももっています。窓ガラスに映った自分と遊ぼうとしたり、置かれたおもちゃに驚いたり、クールな外見とのギャップも魅力のひとつです。

子犬の頃はさまざまなことに興味をもち、いろいろなことを吸収していきます。ほめるところはほめ、やめさせること、我慢することは明確に指示して、行動をコントロールできるようにしつけていきましょう。

ボーダー・コリーのかかりやすい病気に「股関節形成不全」があります。股関節の発育段階で形の異常が起こり、痛みによって歩きにくくなる病気です。足を引きずっていたり歩くときに腰を振っていたりした場合は、早めに受診しましょう。
また、遺伝による運動障害や、視力障害などの病気を発症するケースもありますので、定期的に動物病院で検査することをおすすめします。