ウェルシュ・コーギーの飼い方・しつけ方 短い手足と後ろ姿がかわいい人気者 2024/12/01 更新
ウェルシュ・コーギーは、手足の短い愛らしい見た目と大きな耳が特徴の犬種です。「後ろ姿が食パンのように見える」とSNSでバズったことも。
性格は社交的で元気がよく、とても飼いやすい犬種ですが、無駄吠えや体型の管理には注意が必要です。
この記事では、ウェルシュ・コーギーの飼い方や飼育のポイント、ウェルシュ・コーギーにおすすめのアイテムをCaluluのホームページから紹介します。ぜひ愛犬との楽しい生活に取り入れてみてください。
ウェルシュ・コーギーの基本情報
ウェルシュ・コーギーの原産地、サイズ、性格、毛色などの基本情報を紹介します。
イギリスのウェールズ地方が原産
ウェルシュ・コーギーはウェールズ地方が原産で、イギリス王室で飼育されていた歴史もあり、イギリスの人にとってはなじみのある犬種です。
ウェルシュ・コーギーが日本で人気が出たのは、1998年頃に放送されていた午後の紅茶のCMで、俳優の小泉今日子さんと共演してからと言われています。
ジャパンケンネルクラブの犬種別犬籍登録頭数では、2002年(1月~12月)の第3位が最も上位で、その後は小型犬の人気が伸びてきて順位が落ちてきていますが、2023年では14位と現在でも人気のある犬種です。
ペンブロークとカーディガンとの違いって何?
ウェルシュ・コーギーには、ウェルシュ・コーギー・ペンブロークとウェルシュ・コーギー・カーディガンの2種類があります。
ペンブロークとカーディガンの祖先は全く別であり、イギリスのケンネルクラブでも別の犬種として登録されています。昔は、2つが交配されていたため、足が短く、胴が長いという外見で似ている部分も多いです。
日本で一般的にウェルシュ・コーギーというと登録数の多いペンブロークを指します。体のサイズは、カーディガンの方がやや大きいと言われています。
体のサイズ
体高:約25〜30cm
体重:(オス)10〜12kg、(メス)9〜11kg
性格
社交的で明るく、飼い主に従順なのでしつけもしやすい犬種です。一方で、吠え癖がつきやすいので注意が必要です
耳
ウェルシュ・コーギーのピンと立った大きい耳は、魅力のひとつです。子犬の頃は耳が垂れている子もいますが、成犬になるにつれて立ち耳になります。
毛色
血統書に記載されるウェルシュ・コーギーの毛色には4種類あります。
・レッド(赤茶)
・セーブル(レッドの毛先が黒の毛)
・フォーン(黄色がかったベージュ)
・ブラック・アンド・タン(黒と茶色)
脚、前胸、頸の白斑はあってもなくてもよいとされています。一番生まれる確率が高いのは、レッドに白斑がある個体です。
飼育のポイント4つ
ウェルシュ・コーギーの飼育でポイントとなるのは、下の4つです。
・肥満に気をつけること
・吠え癖をつけないこと
・被毛のケア
・断尾について
それぞれ解説していきましょう。
肥満に気をつけること
足が短く胴が長いウェルシュ・コーギーやミニチュア・ダックスフンドのような犬種は、体重が増加すると足腰への負担が特に強くなります。理想の体重と比べて15〜20%オーバーしていると肥満と判断されます。適切な運動や食事管理を心がけましょう。
吠え癖をつけないこと
活発で元気な性格のウェルシュ・コーギーは、無駄吠えで悩む飼い主もいます。頭ごなしに静かにするように叱っても、犬は大人しくなりません。まずは、犬がどんな理由で鳴いているのかを観察してみましょう。
不安で鳴いているなら、犬が一番長く過ごす場所を人の気配が感じられる場所に変えたり、ラジオなどから音をいつも流すようにします。
自分の要求を通したくて鳴いているなら、鳴き止むまで構わないでしばらく様子を見るといったしつけをしましょう。
被毛のケア
ウェルシュ・コーギーはダブルコートで抜け毛が多いです。春秋の抜け毛が増える時期はこまめにブラッシングをします。
トリミングは基本的には必要ない犬種です。しかし、最近ウェルシュ・コーギーの後ろ姿やお尻が可愛いとSNSで話題になり、桃尻カットといってお尻周りの毛の長さを整えるトリミングを希望する方もいます。
断尾について
多くのウェルシュ・コーギーはしっぽが短いか、しっぽがないかですが、これは生まれつきではありません。
牧羊犬として働いていたウェルシュ・コーギーやオールド・イングリッシュ・シープドッグなどの犬種は、しっぽを踏まれてけがをするのを防ぐため昔は生まれてすぐにしっぽを短く切る断尾の習慣がありました。
今でもその習慣は残っていて、しっぽの短いウェルシュ・コーギーの多くは生まれて5日以内に動物病院で断尾の処置を受けています。生まれて間もない子犬に全身麻酔をかけることは難しいので、局所麻酔か麻酔なしで行われます。
ヨーロッパなど、動物福祉の先進国では、動物愛護の観点から断尾を法律で禁止する国もありますが、日本では断尾や断耳を禁止する法律はありません。
最近では、断尾をしていない自然な長さのしっぽを持つウェルシュ・コーギーを育てているブリーダーもいます。ウェルシュ・コーギーを飼うことを検討されている場合は、そのような観点から購入先を選んでみるのもよいでしょう。
ウェルシュ・コーギーが気を付けたい病気
ウェルシュ・コーギーは基本的に病気にも強い犬種ですが、体型から注意が必要な病気を解説します。
椎間板ヘルニア
椎間板ヘルニアは、椎間板が変形して脊髄を圧迫してしまい、後ろ足が麻痺してくる病気です。中年以降の犬に多く、進行するとおしっこが出にくくなったり、完全に後ろ足が動かなくなってしまうこともあります。どの犬種でも起こりますが、ウェルシュ・コーギーやミニチュア・ダックスフンドなど胴が長い犬種は注意が必要です。
変性性脊髄症(DM)
脊髄の変性がゆっくりと進んでいく病気です。最初は後ろ足のふらつきや麻痺が現れます。脊髄の変性が体の前方に進んでくると、前足の麻痺や呼吸障害が現れ、発症から3、4年で死亡してしまうことが多いです。最近ウェルシュ・コーギーでの発症例が増えてきています。遺伝病と考えられていて、予防法や治療法はありません。
会陰ヘルニア
会陰ヘルニアは去勢をしていない中〜高齢の小型犬に起こりやすい病気です。お尻周りの筋肉が萎縮することで、皮膚の下に直腸や前立腺などの臓器が出てきてしまい、ヘルニアの中に入ってしまった臓器が壊死してしまい命の危険に陥ることもあります。
お尻周りの筋肉の萎縮は精巣ホルモンの影響が大きいと言われ、去勢手術をすることがこの病気の予防になります。ウェルシュ・コーギーのように断尾をしている犬では、しっぽを振らなくなることでお尻周りの筋肉が萎縮して発生するという意見もあり、注意が必要です。
ウェルシュ・コーギーとの暮らしにおすすめのアイテム
Caluluホームページからウェルシュ・コーギーにおすすめのウェアやおもちゃを紹介します。
ウェア
背中のバタフライが目を引く「ANNA SUI」のタンクトップは、おしゃれをしたい日にぴったり。上品でかわいらしい「ONE OCTAVE」のボレロ付ワンピースは裏起毛なので、寒い季節の装いに合います。
デニム素材のポケットがついたカジュアルなパーカーです。正面から見ると、胸元にワンポイントの刺繍もついています。
色はベージュとネイビーの2種類があり、飼い主とのお揃いコーディネートにも使いやすいです。
寒い時期におすすめな裏起毛のナイロンジャケットです。背中のチャックで着脱も簡単です。
レッドとグリーンの2種類がありますが、どちらもニュアンスカラーの優しい色で、ウェルシュ・コーギーのかわいらしい顔立ちにもピッタリです。
BOSS Dog Accessoriesは、大谷翔平選手がブランドアンバサダーを努めるヒューゴ・ボス(HUGO BOSS)より誕生したペットコレクションです。
大谷選手の愛犬デコピンも着用していたベーシックなポロシャツを販売しています。
さらにInstagramにてご投稿いただいた写真もサイト内で犬種別で見ることができます!
コーギーののお友だちの洋服の着こなしをチェック♪
おもちゃ
ノーズワークとは、おもちゃの中に隠されたおやつを犬が嗅覚を使って探し出す犬の知育玩具のひとつです。
ロールケーキ内部のポケットにおやつを入れて準備完了。見た目も可愛いロールケーキで飼い主の気持ちもほっこりしますね。
おやつを隠す以外にも、様々な音が鳴ったり、仕掛けがいっぱいの犬用絵本です。
わんわんスカウト以外にも様々なテーマに沿ったプレイブックを販売しています。
犬が咥えて遊ぶだけでなく、いちごの茎の部分を外せば中におやつを隠すこともできます。
茎と本体を外して洗うこともでき、丈夫で長く使えるおもちゃです。
まとめ
短い足と長い胴体、くりっとした丸い目、大きい耳、という見た目の愛らしさから、見ている人を笑顔にするウェルシュ・コーギー。かかりやすい病気も少なく健康な子が多いため、飼いやすい犬種です。いつまでも元気でいてもらうため、たっぷりと運動をさせて、食事量も適切にコントロールし、標準的な体重で過ごせるようにしましょう。
ご紹介したスマホ撮影のコツを参考に、いろいろな写真の撮り方にチャレンジしてみてくださいね。Calulu公式 Instagram(@calulu_dogwear)では、みなさんからの素敵なワンちゃん、ねこちゃんの投稿をご紹介しています。自慢の1枚を撮影したら「#カルル #カルルドッグウェア #カルルわんこの会 #カルルにゃんこの会」のタグをつけて、Instagramへ投稿してみてくださいね。
しおせ犬猫病院 塩瀬 将之 院長
2000年に日本獣医畜産大学(現:日本獣医生命科学大学)を卒業後20年以上に渡り獣医として活躍中。
2009年5月に神奈川県横浜市に『しおせ犬猫病院』を開院後は、自身も動物を飼っていることから、動物たちを愛する飼い主として、飼い主さんの立場に立ち動物に寄り添った診療をされています。